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「山梨県緑化計画ー緑のある風景の保全と創造ー」(2)

1.森林地域の緑
山梨は県土の78%が森林で、そのうち46%が県有林です。それが恩賜林(おんしりん)と呼ばれるのは、大水害の相次いだ明治末期の頃に、明治天皇から御下賜されたものだからです。それだけ聞くと「御気前よろしく」と思いますが、当時の時代背景を知ると納得します。ーー明治政府による土地の支配により、入会地への課税問題が起こりました。山を失った農民達の苦悩と軋轢は大変なもので、特に東山梨郡で起こった一揆は有名でした。
その結果荒れた山は水害の原因となり、治山治水の必要に迫られて全県の御料地が還付され、恩賜林として県の財産になったわけですが、結局、元の入会地は村には戻らなかったというお話。(2002年2月旧大泉村の頃 市民グループ・八ケ岳南麓景観を考える会主催「地元の歴史勉強会」資料)

県有林の緑は、今日まで大切に保たれてきました。しかし、残りの54%を占める民有林の将来が気がかりです。
by mukai-message | 2005-04-12 18:02 | ▷ほくと景観まちづくり
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