お互い納得し合って結婚する? 夫婦の権利は同じ? 個人を大事にする? 男女平等? そんなことあったりまえでしょーーそう思いがちな私たちですが、竹信さんは、「(60年経って)ここまで来たんだから大丈夫、と安心してはいられない」と警告します。
そして、生得した性別(セックス)とは異なるジェンダー(その時代の社会・文化でつくられる性差)というカタカナが理解されにくい上に、ジェンダーフリーという(ジェンダーにとらわれないという意味で用いられる)言葉へのバッシングに始まった男女共同参画批判コーラスの背後には、経済変動期かつ産業構造転換期の混乱があることを鋭く指摘します。 様々な社会現象に「家族」というキーワードを殊更に強調して臨み、解決策を女性にばかり求めようとする政治家が増えていると。注目すべきは、世代交替で自民党に長老クラスがいなくなり、生活実感のない男性議員が勢力を持つことに歯止めが効かなくなっていること。声の大きな者の意見が通り易いこと。中にはよく判らずに「家族を守るんならいいじゃないか」と、包括的に賛成してしまう議員もいるそうです。これは、まさに竹信さんが政治の現場で取材中に感知している危うい潮流ではないでしょうか。 日本の女性のために24条の原案を書いたベアテ・シロタ・ゴードンさんはこう言っています。 「24条ができるまで、女性は社会でも家庭でも抑圧されていました。女性だけでなく、子ども、障がい者、弱者に対しての暴力が随分ありました。そういう暴力は戦争への道を開きます。そして第24条は逆に平和への道を開くのです」 _______________________________________ [日本国憲法第24条] 婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。 ② 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。
by mukai-message
| 2005-06-15 17:57
| ▷男女共同参画 2005-06
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