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道から自然景観を考える シーニックバイウェイとエコロード 2. 

c0041095_18235659.jpg「エコロード 生き物にやさしい道づくり」は、亀山章編集、1997年3月発行 。内容は、エコロードの基礎、実践、計画と設計、手法、事例集など。「序」によれば、1992年1月に発足した「建設省関東地方建設局の沿道生態環境復元手法調査委員会(エコロード委員会)での議論をもとにして構成されている部分が多い」という道路づくりの専門書だ。税込価格7、875円と個人で買うにはかなり高い(-_-;)。だから買えなかったけれど、なぜか本棚にある。 (注)マイバッグ で万引きしたわけではない、念のため。
  
専門書といっても、生き物や生態系に興味がある人にはわかりやすい本だ。ここでいうエコロードとは、自然環境に配慮した生き物にやさしい道づくりのことだが、事例として、なんと昭和初期に建設された奈良県の春日山周遊道路を元祖エコロードとして取り上げているのが興味深い。「わっ、この日本にもエコ精神がそんなに昔からあったのだぁ」と感激したものだ。ーーしかし、やはりその裏付けは、当時ドイツに学んだ 三好学(みよし まなぶ) による生態学的な思考だったという……。  

本文中「エコロードの歴史」から一部引用する。 
エコロードの歴史は、高速道路の建設の歴史をさかのぼってとらえることができる。高速道路の歴史は、ドイツにおいて1934年に開設された アウトバーン に始まる。アウトバーンの緑化・景観設計を担当したアルウィン・ザイフェルトは、道路植栽を景観保全と環境保護の立場から進めた。
その流れをついだ一連の技術は、その後、多くの試行を重ねて、1960年には道路緑化計画としてまとめられることになる。1970年代になると、環境保護と生態系保護が新たな課題とされるようになり、1970年代の末には、生き物の生息環境を保全するための設計指針や設計要領が作成され、マニュアル化されてきた。これによって、ドイツではエコロードの技術レベルが飛躍的に高められた


*~* ここで独断と偏見の一言。アメリカ発の「シーニックバイウェイ」とは商業主義的な味わいがあり実にアメリカ的だが、そのルーツは遠くドイツに発しているのではーーと感じている次第。

明日は、この高い本がなぜ私の本棚にあるのかという謎を明かします。では、ご機嫌よう!
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(参考) エコロードを英語 で言うと? 
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by mukai-message | 2006-02-06 18:30 | ▷ほくと景観まちづくり
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