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「明 野 処 分 場 問 題 の 現 状 と こ れ か ら」を読む 1/2

9月3日(日)に明野処分場計画に反対する対策協メンバーや支援者たちが開いた決起集会に300人を超える参加者があり、テレビや新聞でも報道されました。

ここに現地抗議集会で出された対策協世話人・広報委員・現地行動検討委員の小松原さんの文書「明野処分場問題の現状とこれから」を二回に分けて掲載します。
少々長い文書ですが、4人の専門家による意見を含め問題点が分かりやすくまとめられています。処分場計画への反対派だけでなく、賛成派、中立派いずれにとっても、北杜市民として「え〜、知らなかったぁ」では済まされない重要な事柄です。じっくり読んでみませんか?
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「明 野 処 分 場 問 題 の 現 状 と こ れ か ら」         2006年9月3日            
目 次
現 在 の 問 題 点
1. 住民同意なき建設  2. 子供たちの未来を奪う施設  3. 時代に逆行する計画  4. 専門家からの指摘

こ れ か ら の 戦 い  1.現地、市、県での行動  2.裁判闘争  3.町民、市民、県民へのアピール
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現 在 の 問 題 点

1. 住民同意なき建設
 明野町住民は、篠原眞清氏を村長に選ぶことで、従来の処分場計画に明確に反対しました。更に、地元の浅尾区と下神取区も明確に反対を表明しています。こうした、住民の明確な反対と不安の声にも関わらず、山梨県も、北杜市も、現在に至るまで、再び浅尾予定地に処分場建設を決定したことに関して、住民に説明しようとすらしていません。知事や市長は「住民には十分に説明した」と述べていますが、事実は、浅尾予定地の決定以前に、峡北地区整備検討委員会での話し合いの経過を報告したに過ぎません。新たに変更した計画の説明はもとより、整備検討委員会の結果報告すらしていません。ところで、整備検討委員会は、
 ㈰予定地の選定      
 ㈪地元合意の形成
 を目標に掲げていました。しかし、㈪が達成できなかったため、小野委員長はそれを白倉市長に委ねました。山本知事はこの不完全な意見に基づいて、浅尾予定地に再決定しました。ところが、白倉市長は、私たちの再三にわたる説明会開催の要求に対して、「マスコミが入ると話し合いが出来ない」などという、情報公開の流れに真っ向から逆らう旨をもって、これを拒否し続けています。また、かつて天野知事は少なくとも住民との直接対話をもとうとしました(ふれあい座談会、及び、対策協代表者数名との直接対話)。一方、山本知事はそれすらしようとしていません。
 処分場によって生命・健康を脅かされることになるのは住民と未来の子供たちです。明確な反対を表明している住民が半数以上いるという現状において、その声を無視し、山本知事は自らの選挙日程に合わせるためだけに強引に計画を進め、また、白倉市長は地元首長としての責任を放棄し、それに追従しています。

2. 子供たちの未来を奪う施設
 計画されている管理型処分場は、薄い(1.5mm)プラスチック(あるいは、ゴム)シートを広大な埋立地に敷きつめ、そこに大量のゴミを埋め立てて雨ざらしにし、有害物質をゴミから染み出させて「毒のスープ」を集め、水処理して湯沢川へ放流する施設です。

<飲み水の汚染>
 ゴミから染み出てくる有害物質の量が少なくなる(なくなるのではなく!)ことを「安定化」と言います。管理型処分場は、ゴミを雨ざらしにして「安定化」するのを待ちます。「安定化」したとみなされたゴミも、有害物質がなくなったわけではありませんので、数年後に再び大量の有害物質が染み出てくるのはよくあることです。ところで、そもそもシートの耐用年数には限界があり、何十年ももつわけではありません。また、不均質な地盤の上に敷かれ、不均質な大量のゴミを埋め立てられるため、シートは常に大変過酷な状況に置かれています。しかも、遮水工は何枚ものシートを現場で貼り合わせて作られます。耐用年数以前に、遮水工が破壊されるのは間違いありません。いずれにせよ、有害物質が処分場から漏れ出すことは避けられません。浅尾予定地は、明野の地下水を涵養する場所です。明野町住民はこれからもその地下水を飲みつづけるわけですが、その水源井戸は予定地よりも低いところにあります。地質構造と地下水の流動から考えて、処分場から有害物質が漏れたとき、飲み水が汚染されることになります。
<表流水・土壌の汚染>
 水処理された放流水も安全ではありません。もともとが「毒のスープ」です。どのような有害物質がどれだけ含まれているのか、あらかじめ知ることは誰にも出来ません。一方、未知の有害物質をすべて除去する水処理など、この世にはありません。処分場から放流された水は、多かれ少なかれ周辺の環境を汚染します。ところで、湯沢川は横堰に流れ込み、横堰は両村堰に流れ込みます。この表流水を通して、処分場から漏れ出た有害物質は徐々に明野の土壌を汚染してゆきます。
<大気の汚染>
 処分場内部にはありとあらゆる種類の化学物質が混在し、そこにゴミ自身の重さによって大きな圧力がかかります。それによって、様々な化学物質が生じ、有害なガスが発生します。このガスと、埋め立て作業中に舞い上がるホコリに付着した有害物質が、処分場から拡散して明野の大気を汚染します。この汚染によって、生まれてくる子供たちの先天障害、住民のガン、化学物質過敏症、慢性的体調不良などが心配されます。英国の著名な医学雑誌『ランセット』によれば、母親が処分場から3km以内に居住している場合、その外側のエリアと比較して赤ん坊が先天障害を持つリスクは33%高いということです。東京都日の出町では、処分場の風下にあたる集落でガンが多発し、同じく杉並区の不燃ゴミ圧縮中継施設周辺でも、特定の化学物質に過敏に反応してしまう化学物質過敏症に似た症例が多発し、「杉並病」と名づけられました。尚、浅尾予定地から3km圏内に、明野小学校、中学校が含まれています。

 これらはいずれも、明野町住民の生命と健康を脅かすばかりでなく、子供たちの未来にあまりにも大きな負の遺産を残すことになります。

3. 時代に逆行する計画
 この計画を推進している人たちが口癖にしてきたことが二つあります。「私たちだってゴミを出しているのだから」と「そうは言っても、どこかに捨てる場所は必要だ」というものです。
 ところで、この処分場計画はその受け入れ廃棄物の99.5%が産業廃棄物です。産業廃棄物は企業が儲けるために出すゴミで、私たちが生活する上で出すゴミではありません。わずか0.5%の一般廃棄物にしても、そこには事務所などから出るゴミも含まれるのですから、この処分場が受け入れる「私たちのゴミ」は0.5%よりも更に少ないことになります。県森林環境部は県議会委員会で質問された際、この処分場が市町村にとってメリットのないものであることを認めました。企業の出すゴミは企業自身が責任をもって処理すべきことは法律にも明記されています。この計画は、山梨県と北杜市が結託して、本来企業の果たすべき責任を明野町住民に押し付けるものです。
 また、この処分場に入れられるゴミの37.5%は「廃プラスチック類」で一番多く、次に「がれき類」25.3%、「汚泥」18.7%と続きます。ところで、「廃プラスチック類」や「がれき類」は国が循環型社会の形成を推進する法律でリサイクルを求めているものです。ゴミの減量化に十分な努力を払わず、捨て場所だけを増やすことは循環型社会の形成に真っ向から逆らうものです。なぜならば、リサイクル出来るものであっても、リサイクルせずに捨てられるのならば、企業はコストがかかるのを嫌ってそのまま捨ててしまうからです。これは、まじめにリサイクルに取り組もうとしている業者を圧迫します。
 循環型社会を形成するためには、㈰ゴミになるものを出来るだけ作らない(発生抑制)、㈪再利用できるものを出来るだけ作る(リユース)、㈫それでも出るゴミは出来るだけ再資源化する(リサイクル)㈬それでも出るゴミだけ適切に処理する、これらを㈰から優先的にやっていかなければなりません。山梨県の計画は、これをしないままに、新たなゴミの捨て場所だけを作ろうとしています。
 全国的にはゴミの減量化が進んでいます。一方、全国の民間処分場はゴミを受け入れることで営業しています。これからは、限られたゴミをこれらの処分場で取り合うことになるはずです。明野の処分場を稼動させるためには、これから82億円もの金が必要です。結局は県税が投入されることになるでしょう。「そうは言っても、どこかに捨てる場所は必要だ」と言う前に、山梨県は先ず循環型社会形成のために努力し、その上で、県内に本当に管理型処分場が必要なのかどうか検討してみるべきです。
      
           〜 次回は、「4. 専 門 家 か ら の 指 摘」以下を掲載します 〜
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by mukai-message | 2006-09-14 19:11 | ○放 射 能 汚 染 | Comments(0)
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