カテゴリ:○里山を守る・壊す( 158 )

梅雨どきの森を行けば ノイバラのいざない

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わらべはみたり のなかのばら きよらにさける そのいろめでつ あかずながむ くれないにおう 

これを歌っていた若きころ、ノイバラの棘があれほど激しい痛みを与えるものとは想像もしなかった。北巨摩に来た初めての冬、枯れ木立の中をさまよい歩いて初めて「茨の道」という意味を理解した。ナイロン製の上っ張りをぼろぼろにした代償である。
梅雨に咲く花も、秋の実も、見とれるほど愛らしいのに。

たおりてゆかん のなかのばら たおらばたおれ おもいでぐさに きみをささん くれないにおう ーー
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by mukai-message | 2006-06-17 16:21 | ○里山を守る・壊す

ほたるの里秋葉公園 ほたる祭りのお知らせ 

(写真はクリックすると拡大します)

四季はめぐり、今年も梅雨に入りました。気温が低めなのが気になりますが、心待ちにした「蛍の季節」が近づいています。私は小川や田んぼの傍に住んでいますので、夕食もそこそこに闇の中をさすらってはプチ "ほたる祭り" 気分を味わいますが、それも年々遠ざかっていくようなのが寂しい。あなたの地域ではいかがでしょうか。

以下、 長坂地域委員会による地域活性化イベント支援事業 開催のお知らせです。

ほ た る 祭 り (ほたるの里秋葉公園ほたるの会)  
日時 6月18日(日) 午後7時30分
場所 長坂町大八田柳坪 ほたるの里秋葉公園内
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by mukai-message | 2006-06-12 12:35 | ○里山を守る・壊す

梅雨どきの森を行けば フタリシズカにぎやかに咲く

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春先に咲く ヒトリシズカ と似ているが、現れる時期がずっと遅い。丈もすらっと高いのがフタリシズカ。花穂は二本以上とされるが、一本のものから五本まであることが身近な観察からも分かる。
日本の草花の命名法には情緒を感じさせるものが多いが、これはその代表格ではないだろうか。能の「二人静」の中で静御前の霊と菜摘女との舞を例えて古くに名付けられたというのだから。昔の日本人はかくも奥ゆかしかったのだ! 今だったら、"コルランサス" とかで済ませていたかもしれない。

ヒトにも男女を問わず「しずか」という名が付けられる。私の記憶では、その名に反してにぎやかな方が多いような気がする。ゴメンナサイ、静かなしずかさんたち……。ひっそりと咲くイメージの強いヒトリシズカもフタリシズカも実際は見た目よりずっと逞しく、繁殖力も旺盛である。花も見かけによらない。
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フタリシズカ(二人静) センリョウ科 センリョウ属  Cholranthus serratus 
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by mukai-message | 2006-06-11 11:57 | ○里山を守る・壊す

県フラワーセンター再訪 幻の青いケシが消えた?

(昨年6月7日撮影・クリックすると拡大します)
   

このブログには「園芸種」の花があまり登場しない。その理由は二つ。八ヶ岳南麓には野生植物が豊富だからということと、"好み" の問題である。我が庭にあるのは、園芸種の草花も多いが、地味で野趣のあるものばかりだ。「雑草ばかり植えて」と眉をひそめる人もいるかもしれない。ま、こんな "好み" だから、色彩華やかな人工的造園を特徴とする山梨の「フラワーなんとか」施設には、たまに旧友に付合って出かけるくらいのものだ。

先日学校時代の仲間たちと県フラワーセンターを訪れた。実は昨年も同じ頃に訪れている。その折は薔薇マニアの仲間がいて、230mも続く「バラの回廊」のあちこちで歓声を上げて夢中になっていた。一行のお目当ては他にもあった。「幻」と聞くだけで興味津々のヒマラヤの青いケシである。

さて、今年もお目にかかれることを期待したのだが、身覚えのある場所には丈の高い雑多な植物が茂っているだけだった。見回せば標示もない。しかし、よ〜く見ると、ところどころにケシらしきものも生えている。「たしか、ここだった」「うーん、水辺もあったような」など言い交わしてうろうろしたのだが、あの "青" はついに見つからず終い。

念のため別の場所で係員らしき女性に聞いてみると、「経営者が変わりまして……」と言いながら上司を呼んでくれた。「温度が(高く)合わなかったため、なくなってしまいまして」と丁寧に説明を受けたものの、一同がっくりと肩を落とす。
ヒマラヤの青いケシは、真に「幻」となってしまった。
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今では指定管理者がこの施設を経営している。去年との違いといえば ーー「65歳以上は入場無料」の制度が無くなったこと、「ハイジの村」と名称が変わり、常にヨーデル音楽が流れていること、土産物ショップのスペースが広くなり、アルプスの少女ハイジ関連の種々の展示室ができたことだろうか。
ヒマラヤの青いケシ(ブルーポピー)の命運は、温度が上がる夏を越せるかどうかに掛るようだから、経営者が変わったことが問題ではないだろう。25度以下の環境でないと育たないので、東京では「冷房室」など、特別な設備が必要だそうだ。箱根湿生花園でも見られるというが、彼の地でのサバイバル状況はいかに。
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by mukai-message | 2006-06-10 12:27 | ○里山を守る・壊す

ある庭の光景 上を向いて咲こう、クレマチス

(写真はクリックすると拡大します)
    

「お宅の庭になにか自慢の花はありますか」と、先日知人に聞かれて、うっ! と言葉に詰まってしまった。この二年ほど(町村合併の頃からだ)、何かと出かける用事が増え始め、そのことにより家事に影響が出始め、次第に庭仕事へと及び、やがて月日の流れと共に多くのことが「手抜き」から「放棄」へと変わりつつある。
「う、うちのにわぁぁ? あったっけ、そんなもん」という感じ。「庭を見ればその家の主の人となりが分かる」なんて言われると冷や汗をかく。ーー もう隠しきれない。庭が人様に見られたくないヒミツの花園になってしまったことを。

それから数日後、ふと室内から外を見たとき、あっ! と叫んでしまった。
クレマチス、クレマチス……。毎年この季節になるとしばし見惚れてしまうこの花。陽光を求めて上へ上へと伸びていくその姿は、主の質なんぞなんのその、靭さに裏付けされた美そのものである。はい、これが私の唯一の自慢。まさにその通り。
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園芸上クレマチスといわれるのは、日本原産のカザグルマ、中国原産のテッセン、ヨーロッパ原産のピチセラやインテグリフォリアなどを交配してつくられるという。
 ・カザグルマ(風車) キンポウゲ科 センニンソウ属 Clematis patens 
 ・テッセン (鉄線) キンポウゲ科 センニンソウ属 Clematis florida
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by mukai-message | 2006-06-08 22:14 | ○里山を守る・壊す

ある庭の光景 午後の陽に見送られて逝くチューリップ

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昼下がり、誰もいない庭。「よかった、間に合って。また逢えるよね」ちいさな声が聞こえたような……。
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by mukai-message | 2006-06-04 18:42 | ○里山を守る・壊す

お早う、6月! アヤメ咲く畦 

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新しい月の始まりは気分がリフレッシュしていいものです。夏らしい夏になってほしい。
地域委員任期満了まであと209日。夏のまつりまであと52日! なんだか焦りを感じます。

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アヤメ     いずれがアヤメ?カキツバタ?
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by mukai-message | 2006-06-01 09:19 | ○里山を守る・壊す

初夏の森を行けば このフジ、右巻き? それとも左巻き? 

(写真はクリックすると拡大します)  

フジは荒れた山でよく見かける。強靭なつるが幹に巻きつくと樹木を絞め殺すので、見つけたら取り払うよう「里山教室」で習った。ところが、花の季節になると迷ってしまう。実に美しいのだ、薄紫色をしたこの花は! 
本によると「つるが右巻きならフジ(別名 ノダフジ) Wisteria floribunda、 左巻きならヤマフジ (別名 フジ)Wisteria brachybotrys 」とある。う〜ん、と花の前に佇むことしばし。つるがごちゃごちゃしていて分からないのだ。だから、勝手に「左巻き!」と決めさせてもらった。

下欄の写真は、去年の5月ロンドンで見つけた「フジのからまる邸宅」である。右巻き? 左巻き? やはりよく分からなかった。

More(フジのからまる邸宅の写真はこちら)
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by mukai-message | 2006-05-29 16:25 | ○里山を守る・壊す

初夏の沢筋を行けば アブラチャンの青葉

(写真はクリックすると拡大します)


川沿いに自生する樹木は多い。アブラチャンもその一つで、この木は小柄ながら株立ちの賑やかな姿をしている。春先に咲く地味めな黄色い花を愛する人は多いが、葉柄の紅を帯びた様も可愛い。
「チャン」とは瀝青(れきせい)のこと。昔の人は、実や樹皮から出る油を灯に用いたという。電気のなかった時代に思いを馳せる五月晴れの午後である。

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アブラチャン(油瀝青 別名 ムラダチ、ズサ、ヂシャ) クスノキ科 シロモジ属 Parabenzoin praecox 
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by mukai-message | 2006-05-25 15:07 | ○里山を守る・壊す

初夏の森を行けば ミツバの香り

(写真はクリックすると拡大します)

日本原産で、江戸時代に栽培されるようになったという食卓に馴染みの深い植物。木洩れ日の山道で初めて見つけるまでは、恥ずかしながらミツバは八百屋で買うものだと思っていた。手折った茎から立ち上る紛れもないあの香り。途端におひたし、お吸い物、茶碗蒸しなどを思い浮かべてしまったのは、空腹だったせいか……。
以来、この季節になるとミツバを探すのが楽しみになった。山の恵みに感謝、感謝。
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ミツバ(三葉 別名ミツバゼリ) セリ科 ミツバ属  Cryptotaenia japonica
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by mukai-message | 2006-05-21 17:17 | ○里山を守る・壊す